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【ワイヤレスイヤホン】コスパの鬼!SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS 製品レビュー

4.5
ITガジェット
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売れ筋イヤホンの主流が Bluetooth ワイヤレスとなっている今日この頃。
数えきれないほどの種類が発売されています。

今回、世界で初めて『ハイレゾワイヤレス認定』を受けたイヤホンをテストする機会を、メーカーさまよりいただきました。

製品の特長や機能、使用感・コスパなどなどレビューしていきます。

この記事を書いている人

ハンドルネーム:しまぴ
オーディオファン歴40年以上と、年季だけは結構入っているアラ還おじさん。以前はお気に入りのJBLのスピーカーを中心にフルサイズオーディオシステムを組んでいたが、住宅事情&家庭の事情により現在はイヤホン民という物悲しい状態。
好きな音楽ジャンルはハードロック系(特に洋楽)。イングヴェイ・マルムスティーン、ポール・ギルバート、スティーブ・ヴァイ、エドワード・ヴァンヘイレン、ヌーノ・ベッテンコートなど、ギターヒーローとエレキギターを愛してやまない。
本業はIT業界歴30年超のフリーのカスタマーエンジニア。どなたかお仕事クダサイ。

SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS ってどんなイヤホン?

SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS は、SOUNDPEATS 社から2022年10月に発売された Bluetooth ワイヤレスイヤホンです。

定価は 7,180円(メーカー直販サイトでの価格)

価格帯としてはエントリーモデルになるかと思いますが、最近は安価でも高音質なイヤホンも多いです。
この SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS はどうでしょうか・・・?

SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS の特徴

SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS は以下のような機能・特徴があります。
メーカーHPより抜粋)

  1. 世界初の「ハイレゾワイヤレス認定」 インナーイヤー型完全ワイヤレスイヤホン
    (※2022年8月30日時点、SOUNDPEATS調べ。LDAC対応インナーイヤー型完全ワイヤレスイヤホンにおいて)
    最大20Hz~40kHzという広い再生帯域をカバーすることで、ボーカルや楽器の音を繊細に再現。
    従来技術では表現が難しいボーカルのディテールや金管楽器の繊細な響きも、丁寧に描写。
  2. 高音質コーデックLDAC対応
    従来のBluetoothコーデック技術であるSBCと比べ最大約3倍の情報量を伝送可能な、ハイレゾ相当の高音質を誇る「LDAC」に対応。
    最大990kbpsの伝送レートを確保することで、96kHz/24bitまでの音質伝送を実現。
    音の歪みを大幅に低減し、飛躍的な音質向上を実現。
    原音を忠実にトレースし、ハイレゾ音源の繊細なニュアンスを描写。
  3. 自然で心地いいサウンド 14.2mmダイナミックドライバー
    大口径14.2mmダイナミックドライバーを搭載。
    振幅が大きい低域から中域を忠実にトレースしつつ、伸びやかで艶のある高域を再現。
    軽い装着感のインナーイヤーデザインの採用もあり、開放感がありつつも臨場感を備えた自然なサウンドを再現。
    息をのむほど鮮やかでアーティストの鼓動が伝わるようにリアルな音像が、眼前に拡がる。
  4. Type-C充電対応 5時間連続再生可能
    イヤホン本体だけで5時間連続再生可能、ケースを併用すれば最長20時間使用。
    さらに充電ケースには、汎用性の高いUSB Type-Cコネクタを採用。
  5. どこにいてもクリアな通話を ENC通話ノイズキャンセリング
    イヤホン本体には音声入力用やノイズフィルター用など、通常の2倍、計4基のマイクを搭載。ENC通話ノイズキャンセリング機能を加え、通話相手に自分の声をクリアに届けられるので、騒がしい場所でも快適な通話が可能。
  6. ゲームももっと快適に 60ms超低遅延ゲームモード
    ゲームプレイに最適な「ゲームモード」を搭載。
    Bluetooth接続ながら0.06sの超低遅延を実現、高性能な通話ノイズキャンセリング機能や優れたフィット感で、より高いゲームへの没入感。

こうして並べてみると、かなりの高性能&多機能を謳っています。
なかでも個人的に惹かれたのは、”大口径14.2mmダイナミックドライバー”ですね。
スピーカーの場合、音を発生させるユニットが大きくないと十分な低音・音量を出すことができません。
なので、一般的には小型スピーカーよりも大型スピーカーの方が再生できる音の幅(高音~低音の音域の幅・音量の幅)が広いのです。
これはイヤホンにも当てはまると思います。大口径のドライバーユニットが搭載されていれば、再生できる音の幅が広がります。
俄然楽しみになってきました。

SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS を開封!

では、手元に届いた SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS を開封していきます!

SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS のパッケージ

パッケージはスクエアな紙製の箱です。

表面はこんなカンジ。まだフィルムでラッピングされてます。・・・この人、ダレ?
裏面はこんなカンジ。
箱を開くとこんなカンジ。とてもシンプル。


同梱物は

  • SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS 本体
  • 充電ケース
  • USB-C充電ケーブル
  • 取扱説明書

といったところです。

SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS の外観

まずは SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS の外観から見ていきます。

充電ケースはツヤッツヤの黒。
見た目はピアノブラックといったカンジで高級感があって良いのですが、指紋がベタベタ付きそうですね・・・。
保護ケースみたいなのがあると良いと感じました。

Air Pods Pro を最初に手にした時、思わず『小っさ!』とつぶやきましたが、Air Pods Pro と並べてみるとさらに一回りコンパクトですね。
これならカバン・ポケットどこでも入りそうです。

上:正面、下:背面


ケース前面に押しボタンが一つ。
ケースを開いた状態でこのボタンを長押しすると、ボタンの上にある緑のインジケーターが点滅してペアリングモードに移行します。
今回は、充電ケースの蓋を開いた状態で iPhone を
「設定」>「Bluetooth」
と開くと、SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS が表示されて、タップするだけでペアリングできました。

また、ケース下側には充電用の USB-C ポートがあります。
充電ケースを開くとこんなカンジ。

親指のすぐ上にあるのが押しボタン。長押しでペアリングモードに移行する



イヤホン本体は、マットなブラックにマットゴールドが差し色に使われていてぱっと見はなかなか高級な感じがします。
サラサラしていて手触りも悪くありませんが、パーツの接合部などは良く見るとまあ価格なりの質感かなというカンジ。

本体の形状は、Apple の Air Pods 系と同じように、耳に収まる部分とそこから下に伸びた棒状の部分(アンテナ?)で構成されています。
Air Pods で”うどん“と呼ばれている部分ですね。
個人的にはこの形状(”うどん”有り)の方が、ケースから取り出して耳に装着する際に誤って手から滑り落ちる可能性が低そうなので好みです。

管理人
管理人

SONY WF-1000XM4 は、”うどん”無しの製品なので、音質は良さげな評判でしたが購入には至りませんでした。

本体にあるゴールドの『S』マークのパーツは、タッチセンサーになっています。
音量調節や曲のスキップなど、このパーツにタッチする事で操作可能です。
このセンサー、ちょっと感度が良すぎるようで意図していない時にも反応することがあります。

左:SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS、右:Apple Air Pods Pro(第一世代)


因みに充電ケース収納時は、この“うどん”部分が充電ケースの中央に来るように収納します。
(Air Pods Pro は”うどん”部分が充電ケースの外側に来ます)
耳から外したイヤホンを”半回転”させてケースに収納する感じになるので、ちょっと収納しにくいかも。

慣れると問題ないのかもですが、充電ケースから取り出す際にケース上部の蓋の開く角度が少ない(90°位)ため、若干取り出し辛いと感じました。
(Air Pods Pro は、90°以上開く)

左:SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS、右:Apple Air Pods Pro(第一世代):フタの開く角度に注目
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SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS を使ってみる

※今回の試聴は、新品の状態から開封直後の感想となります。

SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS の装着感

カナル型ではなくインナーイヤー型なので、耳に挿入する部分にイヤーチップ的なものはありません。
耳穴に浅く引っ掛けるような感じで装着します。

装着感は、iPhone に付属していたイヤホンと似ているかな・・・?
個人差はありますが、結構フィット感ありますね。
でも、イヤーチップが無いので、それなりに隙間はあるカンジです

また、本体重量が軽いので(片側約4グラム)耳への負担は少ないように感じます
試しに1時間ほど付けてみましたが、Air Pods Pro と比べて明らかに耳の痛さが少ないです。

SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS の音の傾向

今現在、管理人の手元にある音楽再生デバイスは、

  • iPhone12
  • Air Pods Pro(第一世代)

という何ともさみしい状態です。
(以前、SHURE SE215 Special Edition も使ってましたが、娘にあげちゃったので)

そして iPhone12 はハイレゾ(LDAC)や aptx といった高音質コーデックには残念ながら非対応・・・。
iPhone12 が対応しているコーデック(AAC)での聴き比べとなってしまうことをご了承くださいませ。

今回の比較に使用した音楽(CD)はコレ。

SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS で聴いてみた

最初に”Sombody to Love“(クイーン)を聴いたのですが、ファーストインプレッションは

「なんじゃ、こりゃ!?」

でした。

正直、価格的(定価:7,180円)にもあまり期待していなかったんですが、いい意味で期待を裏切られました。

音の密度がスゴイです。

そして聴き進めていくと解像感もあり、各楽器の分離感や空気感も上々
若干低域寄りのドンシャリ感はありますが、高音域から低域までおおむねフラットに出ています。

高音域は、ハイハットの音のキラキラした感じがいいですね。
また、ボーカルは”発声直前の音”(特に「サ行」)がリアルに聴こえるのには驚きました。
低域も想像以上に迫力がありますが、バスドラムの音も決してボヤける事なく適度にタイトに聴こえます。
音の消え際もキレイで、ホワイトノイズも感じません。

いろんな曲で、何度も Air Pods Pro と交互に装着して聴き比べをしてみましたが、その差は歴然。

イメージ的には、Air Pods Pro から Air3 Deluxe HS に付け替えると、フスマの向こう側から聴こえていた音楽がフスマを開けてダイレクトに聴こえてくるようなカンジ

ここ数年、Air Pods Pro を使っていて全体的に及第点なのでこれで良しとしていましたが、音質面ではモノが違いますね。

このイヤホンが本領を発揮するハイレゾ音源で聴いてみたらどんな感じなんだろう??

コレ、ホントに 7,180円??

SOUNDPEATS アプリ

アプリを使えばイヤホンのいろいろな操作や、イコライザー設定などが細かくできます。
ファームウェアの更新もできるので、今後機能が追加された際にも対応可能です。

管理人
管理人

アプリの利用は、ユーザー登録必須ですが、結構優秀なアプリなのでぜひ使ってほしいです。
特に「可変的なイコライザー」のオプションで、聴力測定をして自動イコライジングをしてくれる機能は秀逸!

アプリのダウンロードはコチラ↓↓

SOUNDPEATS

SOUNDPEATS

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SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS “◎良い点”・”△イマイチな点”

◎良い点

  • 高コスパ
    ハイレゾ対応の完全ワイヤレスイヤホンで、7,000円チョイという価格は衝撃的。
    しかも価格以上の音質。
  • 装着感◎
    本体の軽さと耳穴へのフィット感が良く、長時間の装着でも耳が痛くなりにくいです。(※これは個人差あります)
  • 音質
    各帯域の音質や、解像度・分離感、音の抜け感などは Air Pods Pro を大きく上回っていると感じました。 

△イマイチな点

  • ノイズキャンセリング機能
    SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS に搭載しているノイズキャンセリング機能は『ENC通話ノイズキャンセリング機能』という、通話時に効果を発揮するものです。
    残念ながら音楽再生時には効果を発揮しませんが、その代わりにノイズキャンセリング機能特有の装着時の圧迫感が少ないのが◎
    まぁ、ノイキャン搭載したら絶対にこの価格では作れませんよねぇ。悩ましいところです。
  • 音漏れ
    SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS はインナーイヤー型のため、カナル型のイヤホンと比べると周囲への音漏れ・周囲からの音の進入は大きくなります。
    これについては構造上仕方ないんですが、トレードオフとして音のヌケは◎です。
    とはいえ、音漏れは想像以上に少ないようではあります。
    まあ、周囲に人が多い電車内などでは音量に注意ですね。
  • 充電ケースからの取出し
    充電ケースの蓋が開く角度が少なめなのと、取出した後に本体を”半回転させて”耳に装着するという点がちょっとマイナスポイントかなと感じます。充電ケースから取出した動きの流れのまま耳に装着できると良いんですが・・・。

SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS コスパは?

今回の比較対象とした、Apple Air Pods Pro は、購入時の価格が約3万円と、SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS の約4倍程です。
価格差と性能を考えると、大健闘・・・いや、むしろ勝っているのでは?と思うほど。

コスパは、『非常に高い』と言っていいと思います。

【ワイヤレスイヤホン】コスパの鬼!SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS 製品レビュー:まとめ

今回、SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS をテストした結果を踏まえて、どういった用途に向いているのか?を考察してみました。

SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS の

  • 高音質
  • 軽い装着感で長時間使用が楽
  • ENC通話ノイズキャンセリング機能搭載
  • 低遅延モード搭載

といった特性から見ると、

  • 自宅など静かな場所での音楽鑑賞
    ハイレゾプレーヤーがあると最高!!
  • テレワーク
    ENCノイズキャンセリング機能が実力発揮
  • ゲーム時の使用

と言った辺りの用途がおススメかと思いました。

逆に、外出時の使用には注意が必要なところも。
インナーイヤー型はカナル型と比較すると音漏れが大きめなので、電車内での使用時には音量を上げすぎて周囲に迷惑をかけないように注意。
また、外音の進入も大きめなので周囲の雑音が大きめ場所ではせっかくの高音質も威力を十分に発揮できないかも?と感じます。
こうした特徴を理解して、性能が十分に生かせるシチュエーションで利用したいですね。

管理人
管理人

管理人の場合、

  • 外出時:Air Pods Pro
  • 室内 :SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS

で使い分けようかな?と考えています。

1万円以下の価格帯のワイヤレスイヤホンでこれだけのパフォーマンスはちょっと驚きです。

総合的に見て

SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS『買い』

だと思いますよ。

では、また!

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