ここ数年の間に多くのワイヤレスイヤホンが発売されて人気なのはご存知でしょう。
その中でも「ノイズキャンセリング機能」が付いたイヤホンは、特に人気です。
しかし高機能なこともあり、比較的高価な製品が多い・・・・。
中には、予算の都合で「ノイズキャンセリング機能」をあきらめる人もいるのでは?
今回は、
- アクティブノイズキャンセリング機能搭載
- 完全ワイヤレス
- ハイレゾ対応
- IPX4相当の防水機能
と、高機能なのに価格は驚きの
8,480円
という期待感 MAX!!な
SOUNDPEATS Capsule3 Pro
を、製品の特長や機能、使用感などなどレビューしていきます。
ハンドルネーム:しまぴ
オーディオファン歴40年以上と、年季だけは結構入っているアラ還おじさん。以前はお気に入りのJBLのスピーカーを中心にフルサイズオーディオシステムを組んでいたが、住宅事情&家庭の事情により現在はイヤホン民という物悲しい状態。
好きな音楽ジャンルはハードロック系(特に洋楽)。イングヴェイ・マルムスティーン、ポール・ギルバート、スティーブ・ヴァイ、エドワード・ヴァンヘイレン、ヌーノ・ベッテンコートなど、ギターヒーローとエレキギターを愛してやまない。
本業はIT業界歴30年超のフリーのカスタマーエンジニア。どなたかお仕事クダサイ。
SOUNDPEATS Capsule3 Pro ってどんなイヤホン?
SOUNDPEATS Capsule3 Pro の特長
SOUNDPEATS Capsule3 Pro は以下のような機能・特徴があります。
(メーカーHPより抜粋)
- LDACコーデック対応、ワイヤレスでハイレゾ音源を楽しめる
ハイレゾオーディオワイヤレス認証コーデック「LDAC」に対応したハイレゾ完全ワイヤレスイヤホン。
既存のコーデックと比べ約3倍(※)のデータ量送信が可能なLDACコーデックに対応。
ワイヤレスでも、音場の広さ・情報量の多さ・細やかな表現など、ハイレゾ音源や「SOUNDPEATS Capsule3 Pro」が持つ特性を最大限生かしながら、音楽を楽しめる。
※Bluetooth A2DPのSBC(328kbps、44.1kHz時)との比較。 - 最大52時間再生!!
イヤホン本体で最大8時間、付属の充電ケースを合わせて使えば最大52時間の音楽再生が可能。
※再生可能時間は音楽再生時の時間であり、音量、再生する内容、使用環境によって異なります - 強力なアクティブノイズキャンセリング機能
左右2つずつの集音用マイクを搭載したハイブリッド方式を採用。
可聴域で最大43dBというノイズ低減効果を実現。
マイクの位置を最適化することで、周囲の音・風切り音も大幅に低減。
一般的なフィードフォワードマイクのみの場合と比較して、より高いノイズ抑制効果を発揮。
飛行機の機内や人の多い場所など騒音の激しい場所でも、イヤホンからの音がクリアに聞こえ、まるで静寂の中で音楽を聴いているような感覚が味わえる。
イヤホンを付けたまま会話や公共施設のアナウンス等が聞こえる外音取り込みモード搭載。 - 12mmバイオセルロース製ダイナミックドライバー
ノイズキャンセリングと高音質の両立を目指して、専用設計の12mmドライバーを採用。
独自開発された植物由来の繊維「バイオセルロース振動板」を採用することで、広がりのあるナチュラルな音質で、楽曲の奥にある細かな音や響きを感じられ、原音を自然に再生。
完全ワイヤレス・ハイレゾ対応・アクティブノイズキャンセリングと、まさに「全部入り」と言った感じですね。
さらに12mmの大口径ドライバ搭載というのも期待が持てます。
音質で定評がある、SONY WF-1000XM4 の搭載ドライバは6mmです。
ドライバのサイズで音質がすべて決まるわけではありませんが、出せる音域は明らかに優位。
という事で、低音域の再生能力にも期待できそうです!
SOUNDPEATS Capsule3 Pro を開封!
SOUNDPEATS Capsule3 Pro のパッケージ
SOUNDPEATS Capsule3 Pro のパッケージはこんなカンジ。
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![](https://gaten-it.com/wp-content/uploads/2022/12/1af04011b378ccf33204a39665242e27-1024x768.jpg)
真っ黒な箱にスリーブがかかっているような感じです。
本体・充電ケースは緩衝材(ウレタンスポンジ系)でしっかりガードされています。
![](https://gaten-it.com/wp-content/uploads/2022/12/f2880dc43e14e18b7c9bacfb2b298c7b-1024x768.jpg)
同梱品は、
・イヤーチップ(Lサイズ・Sサイズ)※
・充電用 USB-C ケーブル
・取扱説明書
※Mサイズのイヤーチップはイヤホンに装着済
![](https://gaten-it.com/wp-content/uploads/2022/12/2fd8a0d5fb81bb341ed1ff5aef166cf2-1024x768.jpg)
SOUNDPEATS Capsule3 Pro の外観
イヤホン本体
材質は、マットブラックのプラスチックでサラサラした手触り。
乾燥肌の人はちょっと滑りやすいかも?
パーツ成型時の継ぎ目がビミョーに残っていますが、あまり気にならないレベルです。
タッチセンサーとマイク部分は落ち着いた感じのゴールド。
デザイン上のいいアクセントになっています。
価格を考えれば、十分以上の質感です。
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本体形状は、AirPodsPro タイプの本体に棒状の部分(通称”うどん”)が付いているタイプ。
このタイプの形状は、手元からポロリと落としてしまった際に転がっていきにくいので個人的にはスキです。
イヤーチップは3種類のサイズが入っているので、自分の耳に合わせて調整可能。
ただ、かなりガッチリと取り付けられているので、交換時に結構な力が必要なのはチョイとマイナスポイントかな。
充電ケース
イヤホン本体同様、全体的にマットブラックのプラスチックでサラサラの手触り。
ツヤツヤのケースと違い、指紋が付きにくくてイイですね。
背面のヒンジ部分は落ち着いた感じのゴールドで、いい雰囲気です。
正面中央にインジケーターランプ、底部に充電用の USB-C ポートが鎮座。
![](https://gaten-it.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_3965-1024x768.jpg)
![](https://gaten-it.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_3966-1024x768.jpg)
そして目立ちませんが、充電ポート横にペアリングスイッチが付いています。
![](https://gaten-it.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_3967-1024x768.jpg)
![](https://gaten-it.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_3973-1024x768.jpg)
![管理人](https://gaten-it.com/wp-content/uploads/2021/06/xProfile.jpg.pagespeed.ic.Vtzn_hA-7y.jpg)
AirPodsPro 同様にイヤホン本体をマグネットで吸着するので、逆さにしてもイヤホンが落下することがありません。
AirPodsPro との比較
SOUNDPEATS Capsule3 Pro と AirPodsPro との比較写真です。
こうしてみるとイヤホン本体・充電ケースともに、若干大ぶりな感じですね。
本体や充電ケースのサイズ感がある程度判るのでは?
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SOUNDPEATS Capsule3 Pro の使い勝手
これは、以前レビューした SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS と同じく、充電ケースからの取出し・収納が少々やり辛いです。
イヤホンを充電ケースに収納する時は、本体から下に伸びた棒状の部分(俗にいう“うどん”部分)が充電ケースの中央に来るように収納します。
(Air Pods Pro は”うどん”部分が充電ケースの外側に来ます)
耳から外したイヤホンを”半回転”させてケースに収納する感じになるので、ちょっと収納しにくいかも。
ケースから取り出して耳に装着する際も、本体を取り出した後にイヤホンを”半回転”させて耳に装着します。
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![管理人](https://gaten-it.com/wp-content/uploads/2021/06/xProfile.jpg.pagespeed.ic.Vtzn_hA-7y.jpg)
冬場は手が「かじかんで」回転中に『ポロリ』と落っことしそうでちょっと怖いです。
また、充電ケースから取り出す際にケース上部の蓋の開く角度が少ない(90°位)ため、若干取り出し辛いと感じました。
![](https://gaten-it.com/wp-content/uploads/2022/12/15dc6d41fec19eba09184e18e44944ca-1024x768.jpg)
その他、イヤホンについているタッチセンサーの操作性が、個人的には今一つしっくりきません。
指が乾燥しているせいなのか?センサーに触っても反応しない事がちょくちょくあります。
AirPodsPro の様にタッチした際にバイブレーション的な反動があると判りやすいんですが・・・。
この辺は、今後のファームウェアアップデートでの改善に期待したいです。
SOUNDPEATS Capsule3 Pro を使ってみる
SOUNDPEATS Capsule3 Pro の装着感
AirPodsPro と比べると微妙に大ぶりな感じがします。
個人差なのかサイズの関係なのか、長時間装着していると耳にあたる部分が痛くなることがあります。
イヤーチップのサイズ変更で調整しましょう。
![管理人](https://gaten-it.com/wp-content/uploads/2021/06/xProfile.jpg.pagespeed.ic.Vtzn_hA-7y.jpg)
耳の形は千差万別、個人差が大きいです。
装着感については、あくまでも「管理人の場合」なので注意!!
SOUNDPEATS Capsule3 Pro での試聴環境
今現在、管理人の手元にある音楽再生デバイスは、
iPhone12
Air Pods Pro(第一世代)
SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS
という何ともさみしい状態です。
(以前、SHURE SE215 Special Edition も使ってましたが、娘にあげちゃったので)
そして iPhone12 はハイレゾ(LDAC)や aptx といった高音質コーデックには残念ながら非対応・・・。
iPhone12 が対応しているコーデック(AAC)での聴き比べとなってしまうことをご了承くださいませ。
また、製品開封直後のドライバーユニットが「こなれていない」状態の試聴なので、若干の音の硬さは仕方がありません。
使っていくうちに「こなれて」(俗にいう「エージングが進む」というやつですね)、製品本来の実力が発揮できるようになります。
![管理人](https://gaten-it.com/wp-content/uploads/2021/06/xProfile.jpg.pagespeed.ic.Vtzn_hA-7y.jpg)
イヤホンだけでなくスピーカーも同じで、エージングが進むまでは、本来の実力が発揮できません。
この辺のアナログな感じは昔から変わりませんね~
今回の比較に使用した音楽(CD)はコレ。
(シュミの偏りがヒドイ・・・)
SOUNDPEATS Capsule3 Pro で試聴!
音の感想としては、『若干低域寄りの軽いドンシャリ』ですが、音の密度感・分離感は悪くありません。
カナル型という事もあり音のヌケ感はそれほど高くありませんが、全体的には好印象。
高音域は程よい解像感ですがキラキラした派手な感じでは無く、標準的な「鳴り」という感じ。
一転、低音域は音圧・リアリティが一気に増します。
各楽器の空気感とでも言いましょうか・・・・
例えば「エクストリーム」の「Get The Funk Out」のイントロ。
踊るようなベースラインが印象的なメロディなんですが、「弦の震え」を感じさせるように響きます。
また、クイーンの「We Will Rock You」でのストンプ音(足を踏み鳴らす音)は、床の「たわみ」を感じる様な鳴り。
ベースやドラムのリズム隊が心地よく感じます。
中音域は、強力な低音域にやや飲み込まれるような感じも無きにしもですが、ボーカルは埋もれることなくキッチリと「聴かせ」ます。
また、ギターソロの「歌う感じ」やリフの「ジャキジャキ感」は結構好みです。
総合的に見て、管理人が良く聴くロック系音楽との相性は良さそう。
次に女性ボーカル、マライア・キャリーの「Without YOU」を聴いてみます。
強力なノイキャン機能の恩恵で、静かなピアノのイントロの中からボーカルが「ふっ」と浮かび上がる様ですが、声に若干の硬さを感じます。
この辺りはエージングが進めばニュアンスも変わってきそうなので楽しみ。
アクティブノイズキャンセリング機能の効果は?
本製品のウリの一つの「ANC(アクティブノイズキャンセリング)機能」ですが、想像していたよりも強力でした。
一般的に評価の高い AirPodsPro に引けを取らない効き具合だと感じますし、場面によっては超えていると思えることもあります。
音量を上げなくても音楽へ没入する事が出来るのは大きいです。
![管理人](https://gaten-it.com/wp-content/uploads/2021/06/xProfile.jpg.pagespeed.ic.Vtzn_hA-7y.jpg)
大音量で音楽を聴き続けると、徐々に耳の細胞が破壊されていきます。
一度破壊された細胞は回復しないらしいので、適度な音量で音楽を楽しめる「アクティブノイズキャンセリング機能」はありがたいです!
SOUNDPEATS アプリの紹介
アプリを使えばイヤホンのいろいろな操作や、ノイズキャンセリングモードの切り替え、イコライザー設定、ゲームモードへの切り替えなどができます。
ファームウェアの更新もできるので、今後機能が追加された際にも対応可能です。
![](https://gaten-it.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_3984-473x1024.jpg)
![](https://gaten-it.com/wp-content/uploads/2022/12/xIMG_3985-473x1024.jpg.pagespeed.ic.lvaA_ht6jm.jpg)
![](https://gaten-it.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_3975-473x1024.jpg)
アプリのダウンロードはコチラから ↓↓↓
SOUNDPEATS Capsule3 Pro ”◎良い点”・”△イマイチな点”
◎良い点
- 強力な ANC(アンチノイズキャンセリング)機能
想像以上に強力な「ANC機能」
控えめな音量でも音楽を楽しめるのは、やはりスバラシイです。
走行中の電車内の騒音については、AirPodsPro 以上に ANC 効果を感じました。
風切り音を軽減する機能もあります。 - 高音質
ハイレゾ対応を謳うだけあって、各帯域の解像度・分離感はナカナカなものです。
音楽を聴く分には AirPodsPro より上かと。 - 高コスパ
これだけの性能・音質で『8,480円』(定価)は驚きの価格設定。
△イマイチな点
- 充電ケースからの出し入れ時の操作性
これは、以前レビューした『SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS』と同じで、充電ケースの蓋が開く角度が少なめなのと、取出した後に本体を”半回転させて”耳に装着するという点がちょっとマイナスポイントかなと感じます。(半回転させるときに落っことしそうになる)
充電ケースへの収納時にも同じことが言えます。
ちょっとした事ですが、実はこの製品で一番のストレスポイントと感じています。 - 外音取り込みモード
外音取り込みモード(パススルーモード)は、AirPodsProと比べるとやや不自然な感じがします。この点は、AirPodsPro に軍配。
ファームウェアアップデートで改善されることを期待しましょう。 - タッチセンサーの操作性
本体についているタッチセンサーで音量のアップ・ダウンや再生の一時停止などの操作ができますが、もう一つ操作感が良くないです。
AirPodsProのように「クリック感」があると良いんですが・・・。
また、音楽再生時に「次の曲」へ飛ばせますが、「前の曲」に戻る事が出来ません。今聞いている曲をもう一度聞きたいときは、スマホなどの「プレーヤー側」を操作する必要があります。地味に不便です。 - イヤホン本体・充電ケースの質感
材質によるものなのか重量が軽めなせいなのか?手に持った時にちょっとチープさを感じてしまいます。価格的にも仕方ないかな? - イヤーチップが取り外しにくい
イヤーチップの交換ができるのはありがたいんですが、とにかくイヤーチップをイヤホンから取り外すのに苦労します。
あまり簡単に外れすぎるのも困りますが、もう少し軽い力で取り外しできると良いなぁと感じました。 - ケースの充電状況が判らない
現状、充電ケースの充電状況を確認できるものはありません。
充電ケースは Bluetooth を搭載していないので仕方ないですね。
SOUNDPEATS アプリからの確認が出来ればスンゴイありがたいんですが・・・・
SOUNDPEATS Capsule3 Pro のコスパは?
SOUNDPEATS Capsule3 Pro の価格は、定価:8,480円です。
価格を聞いたとき、
「え?ウソでしょ?」
と思いましたね。
音質面・機能面からすると倍の価格でも納得できそうですが、驚きのお手頃価格です。
聞き比べをした、Apple AirPodsPro の価格が約3万円(管理人購入時)という事を考えると、驚異的と言ってもいいかも。
コスパは『非常に高い』です。
【ワイヤレスイヤホン】全部入りで驚異的なコスパ!SOUNDPEATS Capsule3 Pro:まとめ
今回レビューした SOUNDPEATS Capsule3 Pro は、
- 完全ワイヤレス
- アクティブノイズキャンセリング機能
- ハイレゾコーデック「LDAC」対応
- IPX4相当の防水機能
- お値段は驚きの「8,480円」
と非常に魅力的な製品です。
ノイキャンイヤホンを検討しているけど予算的に厳しい人や、ノイキャンイヤホンを一度試してみたい人にはうってつけのイヤホンです。
モチロン、ノイキャン入門機としても最適なイヤホンです。
SOUNDPEATS Capsule3 Pro 、『買い』です。
では、また!
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