当ブログで2機種ほど紹介させていただいた、SOUNDPEATS社のワイヤレスイヤホン。
今回は、その旗艦モデル(フラッグシップモデル)をお試しできる機会をメーカーである SOUNDPEATS社様から頂きました。
過去に紹介したモデルは音質面・機能面は素晴らしいのに、驚きの価格設定でコスパサイコー!な製品でした。
今回はメーカーさんが自信をもって『旗艦モデル』と謳っている製品なので、楽しみです。
製品名は
SOUNDPEATS Opera05/Opera03
結論から言うと、『価格からは予想できない実力を持ったモデル』とでも言うべき高コスパモデルでした。
製品の特長や機能、使用感などなどレビューしていきます。
SOUNDPEATS Opera シリーズってどんなイヤホン?
SOUNDPEATS Opera シリーズの特長
SOUNDPEATS Operaシリーズは、高コスパなイヤホンを展開している SOUNDPEATS社の旗艦モデル(フラッグシップモデル)として開発されました。
Operaシリーズには、Opera03 と Opera05 の2つのモデルがあり、それぞれ以下のような機能・特徴があります。
- カナル型完全ワイヤレスイヤホン
最新のBluetooth 5.3搭載で煩わしいケーブルとオサラバ。 - 贅沢なドライバ構成
BA(バランスド・アーマチュア)型+ 大口径12mmDD(ダイナミックドライバー)型ドライバを搭載。
BAドライバは、Opera05:2基、Opera03:1基 搭載と超贅沢な構成。 - LDACコーデック対応、ワイヤレスでハイレゾ音源を楽しめる
ハイレゾオーディオワイヤレス認証コーデック「LDAC」に対応。
既存のコーデックと比べ約3倍のデータ量送信が可能。 - 最大33時間再生
イヤホン本体(満充電時)で最大9時間、付属の充電ケースと合わせて最大33時間の音楽再生が可能。 - ANC(アクティブノイズキャンセリング)機能搭載
音楽に没頭できるANC機能は最大30dBのノイズ低減効果で周囲の雑音をしっかりカット。 - ENC通話ノイズキャンセリング機能
通話の時もノイズキャンセリング。オンライン会議にも! - IPX4相当の防水設計
日常使用には十分な防水機能で安心して使えます。
完全ワイヤレス・ハイレゾ対応・アクティブノイズキャンセリングと、これまた「全部入り」と言った感じですね。
さらにBAドライバ + 12mmの大口径DD型ドライバ搭載のハイブリッド構成という事で、音の密度感にも期待大です!
BA型は「音の再現性」に長けていて、クリアで繊細な中高音域が得意。補聴器などの医療機器に使われるほど、音に対する信頼性がとても高いドライバーです。
DD型は、主に低音域の表現が得意。さらに大口径12㎜のドライバーで、迫力ある低音が期待できます。
Opera03・Opera05 の仕様は以下の通り。
タイプ | 無線 |
形式 | カナル |
ドライバー方式 | バランスド・アーマチュアドライバー:2基(Opera05),1基(Opera03) 12mmダイナミックドライバー:1基 |
再生周波数帯域 | 20Hz~40KHz |
対応コーデック | LDAC,AAC,SBC |
Bluetoothバージョン | 33時間Bluetooth5.3 |
最大持続時間(本体) | 9時間 |
最大持続時間(ケース込み) | 33時間 |
重量(イヤホン片側) | 7.3g |
重量(充電ケース+イヤホン両側) | 58.8g |
充電時間 | 1.5時間 |
充電コネクタ | USB Type-C |
ENC通話ノイズキャンセリング機能 | 〇 |
ANCノイズキャンセリング機能 | 〇 |
防水性能 | IPX4相当 |
SOUNDPEATS Opera05/Opera03 実機紹介
SOUNDPEATS Opera シリーズのパッケージ
SOUNDPEATS Opera05/Opera03 のパッケージはこんなカンジ。
色は・・・・表面の大半が角度によってキラキラと色が変化します。トレカの『キラカード』っぽい感じですね。
パッと見、パッケージでは Opera03 と Opera05 の違いが判りません。
箱のデザインは、ちょっとだけでも変えてほしかったカナー。
同梱品は、両モデルとも共通です。
- イヤーチップ(Lサイズ・Sサイズ)※
- 充電用 USB-C ケーブル
- 取扱説明書
※Mサイズはイヤホンに装着済
SOUNDPEATS Operaシリーズ の外観
SOUNDPEATS Operaシリーズの外観を見ていきましょう。
Opera03とOpera05は見た目ほぼ一緒で、Opera05がブラックメタリック、Opera03はダークグレー(ガンメタリック?)です。
(パッと見は見分けがつきにくいです)
充電ケース
イヤホン本体同様、全体的にツヤを抑えたダークグレー(Opera03)のプラスチックでサラサラの手触り。
本体とフタの境目にグルリと帯状に落ち着いた感じのゴールド、そして背面のヒンジ部分も同じ色があしらわれていで、いい雰囲気です。
今までレビューした他のモデルとは一線を画すような高級感がありますねぇ。
また、蓋の中のイヤホン装着部周辺は一眼レフカメラのボディのようなシボ模様が施されており、これも高級感ありますね。
正面中央にインジケーターランプ、背面ヒンジ下に充電用の USB-C ポートが鎮座。
そして目立ちませんが、充電ケース左横にペアリングスイッチが付いています。
AirPodsPro 同様にイヤホン本体をマグネットで吸着するので、充電ケースのフタを開けたまま逆さにしてもイヤホンが落下することがありません。
因みにですが、持ち運び用の専用保護ケースもナカナカ良いですよ。
イヤホン本体
本体は、『5つの素材と10以上の塗装』とうたっている通り、今まで見てきた同社のモデルと比べると質感が高い仕上がりです。
マットな感じのダークグレーな部分+本体の大半を占める落ち着いたゴールドカラーのタッチセンサー部分。
マイク部分も落ち着いた感じのゴールド。
今まで紹介したモデルと比べると、しっかりとした手触りと心地よいくらいの重量で高級感があります。
本体形状は、AirPodsPro タイプとは違い、ゴロンとした『そら豆』の様なタイプ。
このタイプの形状は、手元からポロリと落としてしまいそうで個人的にはあまり好きではないんですが・・・。
でも、この形じゃないと大型のドライバーを複数搭載するための容積が確保できないと思うので、納得の形状ではあります。
イヤーチップは3種類のサイズが入っていて、自分の耳に合わせて調整可能。
イヤーチップの取り換えも、程よい抵抗感でストレスなくできます。
因みにですが、イヤーチップを取り付ける「音の出口」にあたるノズル部分は金属製です。
これは一部の高級イヤホンによく見られる造りですが、この価格帯のイヤホンでは珍しいかも。
SOUNDPEATS Operaシリーズと AirPodsPro の比較
SOUNDPEATS Operaシリーズ と AirPodsPro との比較写真です。
(AirPodsPro は充電ケースにシリコンカバーを付けています)
イヤホン本体は形状こそ違いますが結構大きめ、充電ケースは横幅は同じくらいで高さは小さめな感じですね。
SOUNDPEATS Operaシリーズの操作性
イヤホン本体をタッチ操作して再生音量の調整や、曲の停止・再生などができます。
機能 | 右/左 | タッチ操作 |
---|---|---|
再生/一時停止 | どちらでも | ダブルタップ |
音量+ | 右 | 1回 |
音量ー | 左 | 1回 |
次の曲 | 右 | 1.5秒長押し |
モード切替 (ANC/ノーマル/パススルー) | 左 | 1.5秒長押し |
電話:受/切 | どちらでも | ダブルタップ |
着信拒否 | どちらでも | 1.5秒長押し |
音声認識アシスタント機能 (Siri/Google) | どちらでも | トリプルタップ |
本体操作で「次の曲」に飛ばせるけど、「前の曲」に戻るのはできないのが残念・・・。
SOUNDPEATS Operaシリーズを使ってみる
SOUNDPEATS Operaシリーズ の装着感
装着した感じは、AirPodsPro と比べると微妙に大ぶりな感じがします。
個人差もありますので、イヤーチップのサイズ変更で調整しましょう。
SOUNDPEATS Operaシリーズ での試聴環境
今現在、管理人の手元にある音楽再生デバイスは、
- iPhone12
- Air Pods Pro(第一世代)
- SOUNDPEATS Operaシリーズ
という、相も変わらず何ともさみしい状態です。
そして iPhone12 はハイレゾ(LDAC)や aptx といった高音質コーデックには残念ながら非対応・・・。
iPhone12 が対応しているコーデック(AAC)での聴き比べとなってしまうことをご了承くださいませ。
今回の比較に使用した音楽(CD)はコレ。
SOUNDPEATS Opera03 で試聴!
まずは、Opera03 から。
音の感想としては、特に中音域の密度感が素晴らしく、『まとまりがある』感じです。
かと言って音がダンゴになっていることもなく、分離感も上々。
さすがはフラッグシップモデル。
全体的に好印象で、以前レビューした Capsule3 Pro よりも『リアルさ』を感じる音です。
高音域は解像感が高く、派手さやトガった部分はありませんが伸びやかに良く鳴っている感じ。
ですが、個人的には高音域はもう少し音圧が欲しいと感じました。
低音域は12mmの大口径ドライバーのおかげで、『ドスン』と迫力がありつつもブーミーにならずキレのある低音が印象的です。
エクストリームの「Decadence Dance」イントロでの雨音のリアルさには驚きました。
ヌーノ特有の分厚いギターリフは迫力十分。
クイーンの「We Will Rock You」でのストンプ音(足を踏み鳴らす音)は、床の「たわみ」を感じる様なリアリティ。
余談ですが、曲の頭から数秒経過した辺りでストンプ音に紛れて人の声が入ってるのに気づきました・・・。この曲を初めて聴いてから40年以上経つんですが、オドロキの発見です。(汗)
そして、マンガ好き&ロック好きならコレは聴いとけ!!な、「結束バンド」。
全編バンドの一体感を感じるような表現力で、Opera03 のキャラクターにナカナカ合っている感じ。
SOUNDPEATS Opera05 で試聴!
次に Opera05 を試してみます。
Opera03 を試聴した時に、十分に高音質で『さすがフラッグシップモデルやね~』と思っていたのですが・・・・・
Opera05 は、ちょっとモノが違う感じですね。
Opera03 にBAドライバを1基追加した効果なんでしょうか・・・?
高音の伸びはモチロン、音の『透明感』が段違いです。
特にヴォーカルものは、バックの演奏の中からヴォーカルが「スッ・・・・」っと浮かび上がるように聴こえます。
言葉で表現するのが難しいんですが、『立体感』と『リアリティ』が Opera03 よりも数段上に感じました。
福山雅治さんの「はつ恋」のサビ部分では『ゾワワーー』と鳥肌が立つほどの表現力。
布袋寅泰さんの「BAD FEELING」ではイントロのギターカッティングの切れ味にも驚きました。
結束バンドの「青春コンプレックス」・「ギターと孤独と蒼い惑星」などでは、うねるようなベースラインのエグさがはっきりと聴き取れます。・・・カッチョイイ!!
そして何よりも、クイーンの「The Show Must Go On」でのフレディ・マーキュリーの鬼気迫るボーカルは『ゾクリ』とするほど・・・。
圧巻の聴き応えです。
どちらのモデルも、AACコーデック + 圧縮音源でこの音質。
ハイレゾ環境ではいったいどんな音が出てくるのか・・・?
SOUNDPEATS Operaシリーズのノイキャン性能は?
本製品のウリの一つの「ANC(アクティブノイズキャンセリング)機能」ですが、十分強力です。
走行中の電車内のノイズ(走行音など)も ANC をオンにすると『スッ・・・』と遠ざかるカンジ。
必要以上に音量を上げなくても音楽へ没入する事が出来るのはありがたいです。
SOUNDPEATS アプリの紹介
アプリを使えばイヤホンのいろいろな操作や、ノイズキャンセリングモードの切り替え・イコライザー設定などができます。
ファームウェアの更新もできるので、今後機能が追加された際にも対応可能です。
アプリのダウンロードはコチラから↓↓↓↓
SOUNDPEATS Operaシリーズの ”◎良い点”・”△イマイチな点”
◎良い点
- SOUNDPEATS社のフラッグシップモデルだけあって、高音質
特に Opera05 は驚きの音質 - ANCや防水機能などの高機能
- 外観は落ち着いた雰囲気の高級感
- 高音質・高機能・高級感に見合わない低価格
性能に価格が追い付いていないかのようなコスパの高さ
△イマイチな点
- 充電ケースからの出し入れ時の操作性
充電ケースの蓋が開く角度が少なめ(約90°)なせいか、充電ケースから本体を取り出す際にちょっとストレス・・・ - 充電ケースの充電状態が分かりにくい
充電ケースのインジケーターランプの色や点滅具合で判断できますが、アプリから確認できれば・・・というのは贅沢ですね。
こうしてみると、イマイチな点が少ないです。
まさに「死角なし」・・・!
【ワイヤレスイヤホン】コスパと音質が両立したフラッグシップモデル SOUNDPEATS Opera03/Opera05:まとめ
今回は、SOUNDPEATS社の旗艦モデル、Opera03 と Opera05 をレビューしました。
過去にレビューした、SOUNDPEATS社の製品もコスパがイイと感じましたが、Operaシリーズはさすがフラッグシップモデル。
『音質』と『コスパ』という、相反するとも言える要素が見事に両立した、驚きの出来栄えだと思います。
メーカーである、SOUNDPEATSさんがプロモーションに力を入れているのも納得です。
特に上位モデルの Opera05 は、13,999円(定価)という価格を疑うほどコスパが高いです。
恐らく音質面で評価の高い、SONYの WF-1000XM4 と比べても引けを取らないのでは?と感じます。
SOUNDPEATS の名前は、まだ日本ではそれほど有名ではありませんが、こうした優れた製品を発表し続けていればいずれは「誰もが知るブランド」となるでしょう。
今回紹介した Opera シリーズの両品は『ブランド名』に踊らされずにモノ選びができる人であれば、満足できる一品ですよ。
因みにですが、今現在は使い勝手を優先して iPhone + Air Pods Pro で、音楽鑑賞・オンライン会議など全てを賄っていましたが・・・・
あまりにも音質が違い過ぎるので、今後は音楽鑑賞用は Opera05 に変更、Air Pods Pro はiPhone との連携重視でオンライン会議用に変更予定です。
では、また!