最近、家電量販店のテレビコーナーに行くと、横に細長い黒い箱(棒?)の様なものが並んでいるのを見かけませんか?
ご存じの方も多いと思いますが、これは『サウンドバー』と言います。
『サウンドバー』は、テレビの音をリッチにゴージャスにファビュラスに(?)してくれる、魔法の箱なんです。
この記事を読めば、
が分かると思いますよ。
【考察】サウンドバーが流行している理由
なぜ、最近サウンドバーが人気なのか?
管理人なりに、理由を考えてみました。
みんなが贅沢になった
テレビにはスピーカーが内蔵されていますので、電源を入れれば音が出ます。
でも、一部の人たちの
「もっといい音でテレビを楽しみたい」
と言う要求にこたえて登場したのではないかと言う予想。
テレビが大画面になった
最近の液晶や有機ELのテレビは、一昔前のブラウン管テレビと比較して、どんどん大画面化しています。
ブラウン管テレビで大画面と言えば、29インチが主流でしたが、最近の液晶テレビなどは50インチを超える物が主流の様です。
テレビが大きくなる
↓
映画を観たら迫力がある
↓
画面と比べて音がショボくね?
と言ったかんじで、需要が高まったという予想。
コロナの影響で自宅時間が長くなった
皆さんご存じの通り、昨今は新型コロナウイルスの影響・緊急事態宣言などで、一般的には以前と比べて自宅で過ごす時間が大幅に増えています。
すると、必然的に娯楽をテレビ放送に求めたり、DVDビデオを観たり、ゲーム機をテレビに接続して楽しんだりと、テレビが活躍する場面が増えてきます。
そうすると、『テレビが大画面になった』と同じ理由で
「大画面なのに映画(ゲーム)の音がショボくね?」
となり、需要が高まったという予想。
テレビが薄型になりすぎた弊害
私の実体験では、『テレビが薄型になりすぎた事』という理由が一番だと感じました。
以前使っていた日立製プラズマテレビ(37インチ)は薄型テレビでしたが、ある程度の筐体の厚みがありました。
そして画面の下に、
「ここから音が出ますよー」
と言わんばかりにスピーカーのエリアがあったのです。
その「いかにも」なところから出てくる音は、中音域がしっかりとして人の声が聞き取りやすい音でした。
はっきり言って、通常使用なら多少音量を上げても特別不満がない音が出ていたのです。
しかし最近のテレビは、筐体をとにかく薄く、画面の外枠(ベゼル)をとにかく細く、
『画面だけがそこにある』
ように見えることを目標にしているかのように作られています。
一番しわ寄せがきているのが、今までの定位置を奪われたスピーカーです。
画面の裏側に、しかも「下向きに」音が出るように配置されたのです。
スピーカーの音の良し悪しを決める要素は沢山あります。
パッと思いつくだけでも
- スピーカーユニットの設計
- 〃 数
- 〃 方向
- 筐体(スピーカーの箱)の材質
- 〃 形
- 〃 容積(大きさ)
と言ったところ。
予算の問題や、テレビに内蔵する必要があるという制約を考えると、ある程度の妥協は必要でしょう。
それでも、今までのテレビは最低でも上記の「3:方向」と「6:容積」は何とか維持していました。
しかし、最近の薄型テレビのスピーカーは
- 外枠が狭くなり正面向きに配置できず、画面の裏に下向きに配置 ← 「3:方向」が維持できない
- 筐体が薄くなりすぎてスピーカーの容積が確保できない ← 「6:容積」が維持できない
という状態になっています。
人間でいえば、「口をあまり開かずに下を向いてしゃべっている」のと同じなんです。
そんな人が何か喋ったとして、果たしてきちんと聞き取れるでしょうか?
完全に「テレビが薄くなりすぎた」弊害だと言えるでしょう。
新しいテレビの音に愕然とする
10年ぶりにテレビを買い替え
さて、そんな弊害を身をもって感じたのが2020年の5月でした。
日立製プラズマテレビを10年以上愛用してきましたが、さすがにガタがき始めました。
画質・音質は良好なのですが、画面の外枠が経年劣化で割れてきたのです。(!!!)
他にも
- プラズマテレビって、メッチャ電気食う
- 夏場は暖房器具を置いてるみたいで暑い
と、家族の不満もあり「そろそろ買い替え時かな」と調査をしていました。
我が家で使用中のBDレコーダー(2台)は、PanasonicのDIGAという事もあり、無難にPanasonicのVIERAにする事にしました。
型式は、「TH-43GX755」と言うモデル。
音が聴き取りにくい・・・!?
新しいテレビが配達され、設置も済んで早速テスト視聴です。
スイッチオンッ!!!
「おぉ・・・画面はさすがにキレイだな。・・・・・・んんん?」
??人物の声が聴きとりにくい・・・・気がする・・?
家族にも聞いてみます。
「なんか、音が聞き取りにくくない?」
「あー、確かに、そうだね」
うーん、何と言うか、音が『スカッスカ』なんです。
高域の音が目立つ感じで、低域は量感も少なく、締まりがない音が垂れ流されているような・・・・
そして肝心の「人の声」の帯域である、中域が・・・『スカッスカ』です。
これは・・・ちょっと妥協できんなぁ・・・何とかならんか?と設定メニューから音質調整してみましたが、大して改善されず・・・。
サウンドバー購入を決意!
『外付けスピーカーで何とかならんかな?』
早速調べてみます。
最初は、一昔前に流行った「サラウンドシステム」的なものを想像していましたので、設置場所の問題はどうしようかと考えていましたが、最近のトレンドはどうも違うようです。
最近は、「サウンドバー」が主流みたいだ・・という事が分かりました。
サウンドバーなら設置場所もなんとかなりそうだという事で、サウンドバーを調べます。
やはり「サラウンド」と言えばサラウンドの第一人者(?)『ヤマハ』製品の情報が一番に出てきましたが、他社の物もいろいろあります。
JBLやBOSEと言ったスピーカー専業メーカーも参入しているようです。
色々調べながら、
- サイズ
大きすぎない - 予算
とりあえずは低価格なエントリーモデル(入門機)で - 音質
これは想像するしかないけど、出来ればサブウーファー内蔵の2.1chで - 機能
テレビリモコンで音量調整をしたい
電源もテレビと連動してほしい
といった条件で絞り込んだ結果、以下の2機種が候補に挙がりました。
- ヤマハ YAS-109
- デノン DHT-S216
(管理人の若い頃は「DENON=デンオン」と呼んでたけど、今は「デノン」なのね・・・)
テレビ廻りの設置スペースが限られているので、サラウンドシステムの設置は無理ですが、サウンドバーなら大丈夫でした。
それぞれ、サイズも大きすぎず、価格も2万円少々、ARC機能(※)内蔵でテレビリモコンで音量調整可能と、条件を満たしています。
※ARC:オーディオリターンチャンネルの略。光デジタルケーブルを使わず、HDMIケーブルで接続する。『テレビ⇔サウンドバー⇔BDレコーダー』と、各機器をHDMIケーブルで接続するだけで映像と音背を伝送できる。TV使用時だけでなく、BDレコーダー使用時も機能が利用でき、音量調整や電源もテレビリモコンで操作できる。
ホームシアター、サラウンドと言えば、やはり「ヤマハ」のイメージが強いです。
以前、ヤマハのプリメインアンプを使用していたことがありますが、ヤマハの音作りは繊細で管理人としては好きな方です。
ただ、この機種はAmazon Alexa 対応などの機能を追加したせいなのか、この時点では不具合報告もチラホラ・・・。
一方の「デノン」は、このモデルに結構力を入れている様子。
情報収集している時に目にしたのが、
『デノンの音の達人、サウンドマネージャーが監修した』
という記事。
テレビの音だけでなく、音楽の再生にも適するようにチューニングしてあるのだという内容でした。
その内容を見てオーディオ好きの管理人、即決しました。
今回は
『デノン DHT-S216』
に決定です。
リビングで音楽をBGM的に流せるというのも、選択理由の一つです。
デノン DHT-S216 使ってみた感想
DHT-S216 設置はカンタン
早速Webで注文し、翌日には到着。
せっせとセットアップしていきます。
(開封時の写真を押さえてないです・・・。残念!!)
DHT-S216 いざ!試聴!!
ものの2~30分で設置が終わって、いざ
スイッチオンッ!!!(こればっかりや・・・)
おぉぉーーーー!!!
今までテレビから出ていた「スカスカ」な音とは次元が違う、ふくよかな音が聴こえてきます。
テレビの入力を、BDレコーダーに切り替えてみます。
こちらもちゃんと、サウンドバーから音が出ています。
テレビのリモコンで音量調整もできますし、テレビの電源を切るとサウンドバーの電源も連動して切れます。
ARC機能って、スバラシイ。
DHT-S216 で映画ソフト
DVDで映画ソフトを再生してみます。
”DTS Virtual:X 対応で、高さ方向の音も再現” らしいですが、これはそこまで明確には判らないかな?
でも、臨場感タップリ、迫力があってイイ!!です。
この臨場感のある音は、テレビ単体では到底出せませんね~。
DHT-S216 で音楽ソフト
次は、音楽ソフトを。
BDソフトのコチラ!!
Mr.BIGの武道館ライブ、
『Mr.BIG ロウ・ライク・スシ 114』
これは、家族からクレームが出るくらいの音量で観ましたが・・・・・・
『くっふぅぅぅーーー、たまんねぇぜ!!!』
と言う感じです。
音の明瞭感、分離度、定位感、そして迫力と、これはテレビの内蔵スピーカーではとても出せない音です。
ポール・ギルバートのギターが叫び、ビリー・シーンのベースが唸る・・・!!!
もうね、タマランです。
個人的には、この製品は映画よりライブ映像に向いてるのかなぁと感じました。
ライブ同様に、スポーツ中継も臨場感タップリで迫力がありますよ!!
DHT-S216 で、ピュアオーディオは?
そして、もう一つ試したのが
「ピュアオーディオ」
としての実力。
Bluetooth 内蔵なので、リモコンでBluetoothに切り替えて手元の iPhone と接続します。
そして流してみたのが、コチラのアルバム!
『 映画 ボヘミアンラプソディー サウンドトラック 』
40年位前から聞いてる曲が多いのでチョイスしました。
過去の記憶を辿って「フルサイズステレオ+アナログレコードの音」と比較してみます。
箱から出したばかりなので、若干の固さは感じられるものの、さすが「音の達人監修」です。
音の密度感・情報量もしっかりあって、抜けが良いです。
小さめの筐体サイズから想像以上の音、十分ピュアオーディオの代役としての役割は果たしてくれそうです。
はっきり言ってしまえば、2万円ちょいのサウンドバーですから、あまり多くを求めるのは酷です。
しかし、価格以上の音は確実に出してくれていると感じました。
自宅で仕事をしながらBGMを・・・と言う用途にはピッタリ・・・、いや、ちょっと贅沢にも思える、つややかな音を聴かせてくれます。
本格的なサラウンドシステムやピュアオーディオには太刀打ちできないでしょうが、設置スペースや予算に制約がある場合でも、手軽に”音”が楽しめますよ!
デノン DHT-S216 サウンドバーを1年使った感想 入門機でも十分お勧め!:まとめ
デノン DHT-S216 を設置して、1年が経ちました。
モチロン、毎日活躍してくれています。
2020年に買って良かったモノTOP5
に入る、良い買い物だったと自負しています。
ハッキリ言って、オススメしない理由が見つからないくらいです。
因みに、そのままテレビ台の上に直置きで設置をすると、低音の締りがイマイチだったので、
本体底面のゴム足に100円ショップで購入した消しゴム2個を貼り付けてみました。
ほんの2cmほどテレビ台から浮かせただけで、低音の締りがバツグンに良くなった感じがします。
是非、お試しを!
まだサウンドバーをお持ちでない皆さん、おうち時間が長いこの機会にどうでしょう?
今なら、BOSEからもリーズナブルで魅力的なモデルが発売されています。
今、買うとしたらデノンかBOSEか・・・悩みそう・・・
映画が好き、音楽好き、アニメが好き、スポーツ中継が好き、お笑いが好きでもイイです。
どんなシーンでも、確実に今よりも臨場感タップリに楽しめますよ。
まさに「プチ贅沢」、体験してみませんか?
では、また!
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